さて、自分のことがよくわかるというのは、ジョーティシュのすばらしい価値の一つです。チャート(クンダリーまたはホロスコープ)を見ますと、12のへや室と9つの星が描かれています。これを使って人生のすべての価値を読み取るわけですから、12の室と9つの星は人生のあらゆる領域と対応しています。例えば、仕事であれば第十室に主に現れます。幸運なども第九室からわかります。逆に病気や問題を見たければ、第六室というふうに事柄と室が対応しています。ですから、これらの室に星からの良い影響があると、その事柄はとてもスムーズに進みますし、悪い影響があるとなかなかうまく行かなかったり、問題が生じたりということになります。つまり人生では、何に恵まれ、何に恵まれないかということがわかります。
また、星も同じように、さまざまな人生の価値を表しています。例えば、太陽はエゴ、火星はエネルギー、水星は知性、木星は知識、金星は富といった具合です。これらの星は、その星にとって相性の良い室とあまりよくない室がありますので、良い室にあれば、肯定的影響をもたらし、悪い室にあると否定的影響をもたらすということになります。また、この星はどの星座にあるかやどの室にあるかなどによって、強弱が生じます。例えば火星ですとおひつじ座、さそり座、山羊座などにありますと大変強いですから、その人はとてもエネルギッシュに活動できるわけです。しかし、かに座、天秤座、みずがめ座などにありますとあまり力が出せなかったり、その部分を弱めてしまう影響をもつことになります。こうして星の状況を分析してみますと、どこに弱点があり、どこに強みがあるかということがわかります。
しかし大切なことはこれからです。だれでも生まれ持っての長所短所があるわけですから、この人生でどれだけその長所を生かし、また短所を改善できるかということが、その人の真の成長の目安にもなると思います。これはこの人生での努力次第なのです。もし月が弱かったりすれば、その人の性格に感情がうまく表現できないとか、否定的な考えを持ちやすいとか、傷つきやすいなどという弱点となって表れますが、TM瞑想やシディの実習によってどんどん改善されてゆくでしょう。
また、その星のヤギャを時々行いますとさらに改善が見られるようになります。星の影響は改善できるという考えはとても大切です。なぜなら運命は決まっていないからです。矛盾するように聞こえるかもしれませんが、今予定されている運命はありますが、決定ではないということです。私達の知恵と努力によって改善することができます。ヴェーダはそれを提供しています。一つのことを行うにも色々な方法があります。東京から大阪に行くために、新幹線で行くことも、飛行機でもまたは車でも、歩いてさえも行くことはできます。しかし、より高度なテクノロジーを使いますと、より快適にしかも短時間で行くことができます。ヴェーダの技術はもっとも高度なテクノロジーです。ですから最小の努力で最大の達成ができるのです。