ジョーティシュの分野には、相性診断というとても有益な技術があります。古代からインドでは、とくに結婚は家族にとっても大変重要な出来事でしたし、結婚をアレンジするのは両親でしたから、この分野はとてもよく研究されてきました。
今でもインドの伝統を尊ぶ家系では、両親が自分の息子や娘に適切と思う相手を見つけると、お互いのチャートを交換して、専属のジョーティシーに相談します。ジョーティシーは、さまざまな観点から、両者の相性を分析し、幸福な結婚生活となるかどうかを検討します。まず、一番に見るのは、火星(マンガル)の位置です。これは、マンガルドーシャといってこの相性が不適切ですと、結婚後、相手の健康が悪くなったり、早死にしてしまうと言われています。ですから、マンガルドーシャのある人は、ある人と、また、ない人はない人同士で結婚することが望ましいのです。ちなみに、マンガルドーシャとは、火星が、第1,2,4,7,8,12室にある場合です(これ以外に他の星が、それを中和する場合もありますから、詳しくは、ジョーティシュコンサルテーションを受けることをお勧めします)安心しましたか? ほぼ半分は、マンガルドーシャとなっています。結婚適齢期の人たちの半分が、マンガルドーシャかどうかは不明ですが、それほど特殊なチャートというわけではありません。ですから、マンガルドーシャだからといって結婚できないとか、し難いというわけではなく、ただ同じマンガルドーシャ同士で結婚するほうが、お互いに幸福になれるということでしょう。
次に見るところとしては、月のナクシャトラと呼ばれる27の分類です。ナクシャトラには、いくつかの質があるのですが、この相性を分析して、双方の健康、富、幸福、子孫、性生活、食生活、などの傾向が、よくマッチングするかどうかを検討します。(最古の占星学の中で、その相性診断表を掲載しています)もちろんその他にも、ラグナやその他の星のバランスなども検討します。現代のように、恋愛中心の結婚ですと、とてもそこまで冷静に分析などできませんので、まさに運任せということになってしまいます。その場合、結婚運の良い人は、幸福な結婚生活を楽しめるのですが、悪い方の場合ですと、好きになって結婚したのに・・・・。こんなはずではなかったということになりかねません。好き嫌いというのは、一時的な感情にしかすぎないかもしれませんし、いっしょに生活してみると、変ってしまうという場合もあるでしょう。また、たとえそれが運命だとしても、不幸になるために結婚したいとは誰も思わないでしょう。ですから、ヴェーダの知識を活用することをお勧めします。『まだ来ぬ危険を避ける』のが、マハリシ・ジョーティシュのモットーです。
そして、すでに結婚している方々で、もし相性が悪かったとしても、別れるというのは最後の選択でしょう。その前に、ヴェーダの知識や技術を活用するべきでしょう。そうすれば、その相性も改善できるはずです。運命的な影響力を改善するヤギャと個人の努力が必要でしょう。まず、相手が自分に対してどうであるかより、自分が相手に対してどうしているかを考えるのが、その最初の改善の一歩となるでしょう。