しばしば、誕生時間の選定を受けるべきかどうかというご相談を受けることがあります。普通は、母子手帳というものがあって、その中には、誕生時間が書かれていますので、たいていの場合はそれを使います。(その精度は、病院やその時の状況によっても異なるでしょう)
ところが、そのような記録がまったくなく、もうすでに両親や年上の兄弟達もこの世を去っており、皆目見当がつかないなどという場合もありますし、その記録が見つからないとか、あまり信用できないなどという場合も有り得ます。このようなときに役に立つのが、マハリシ・ジョーティシュの素晴らしい技術のひとつで、誕生時間選定と呼ばれるプログラムです。これは、これまでの人生で、起こった大きな出来事の年月日から、逆算して、誕生時間を求めるというものです。なぜ、このようなことができるのでしょうか?それは、誕生時間から、精密に計算された、ダーシャと呼ばれるものがあるからです。これは、ちょうど人生の時刻表のようなものなのです。
私達の人生を見てみると、楽しいこともあれば、苦しいこともあります。一人の人生の中に、つまり一枚のホロスコープのなかに、すべてが現れているのですから、その中には、当然よい部分と悪い部分とがあるわけです。
例えば、ある人が、人生のある時期に、億万長者になったとします。しかし、その後、事業の失敗から、赤貧の境遇へと落ち込み、さらに再起して、新たなチャンスを生かし、みごとに返り咲いたという例があったとしましょう。このような場合には、(誰でも多少これに近い状況はあり得ますが)裕福になるという傾向と同時に貧乏になるという傾向が、同じチャートの中に現れていることになります。ですから、その誕生チャートを解釈すれば、あなたは、大金持ちになるが、赤貧の境遇にもなるということになります。「いったいどっちなんだ」と聞く方は怒るかもしれません。つまり、これを解説すると、その人の星の配置から、富を増す星の時期には、大金持ちになり、富を失う星の時期には、大きな損失をこうむるという人生の展開になっているわけです。
一枚の誕生チャートには、その両方の傾向があらわれているわけですが、時期の違いから、表現される傾向が反対になったわけです。このように時期とはたいへん重要なファクターになっています。ダーシャには、10年単位で変わる長期のものから、数日単位で変わってゆく細かなものまであります。実際には、この組み合わせで、何月何日から何月何日までの傾向を分析します。そして、このダーシャの計算の基になっているのが、誕生時間であるわけです。誕生時間がずれますと、ダーシャにずれが生じます。誕生時間の1分の違いで、ダーシャに3,4日の違いが生じます。誕生時間選定では、このダーシャの流れと出来事の年月日とを照らし合わせていきます。そして、すべての出来事が、ダーシャと一致するような誕生時間を選定するわけです。ですから、もし予測された出来事がずれて起こるようなことがあれば、記録された誕生時間が、正確ではないかもしれないということになります。