先日のヤギャカレンダー(注1)のなかで、木星のゴチャの影響が説明されていました。ゴチャとは、現在の天空からの星の影響です。実はこうしている間にも、時々刻々と、天体からの影響は変わっています。例えば、太陽は一年間で一星座を移動します。もちろん天文学的には、地球が太陽の周囲を公転しているわけですが、ジョーティシュでは自分のいる位置から考えますので、そこから見た宇宙の動きを分析するのです。宇宙は、もちろん地上の社会や集合意識にも影響を与えていますが、それぞれの個人にも、当然影響を与えています。
では、その影響がどのようなものなのかというと、それは、個々人が誕生した時のチャート(誕生チャート)から、分析できるのです。特に月の位置をラグナに持ってきた、チャンドラ・チャートからゴチャの影響が分析されます。これは、月というものが、ジョーティシュでは、とても重要な役割を担っているからです。これは、ジョーティシュの特徴の一つですが、一般的にいって西洋占星術では、太陽がある星座を誕生星座としていますので、(よく言われている何座の生まれとは、その時に太陽が位置していた星座のこと)太陽の影響に重きを置いているということになるでしょう。一方ジョーティシュでは、ナクシャトラといって特に月の影響を二十七室に分けて分析するものがあります。興味深い事に、空海が当時の中国から持ってきた真言密教のなかにも同様のものがみられますが(最古の占星学参照)毎日の吉凶や相性を診断する際に、このナクシャトラはとても大切な要素となっているのです。
さて、話は戻りますが、ゴチャの影響を分析するときにも、この月を中心に考えたチャートを使って見て行くのです。木星の場合には、星座を移動するのは、一年間で一回くらいですが、太陽は一ヶ月に一つずつ星座を移動してゆきますし、土星などの太陽系の外側を回っている星は、周期が長いので、一つの星座を移動するのには、二年半くらいかかります。その間それぞれの星は、その星座に応じて良い影響や悪い影響を放つわけです。例えば木星ですと、今年の五月までは、木星の自室であるうお座にありました。自室というのは、自分の部屋ですから、当然快適なわけです。この状態を理解しやすくするために、人間の場合に当てはめて考えますとわかりやすいのですが、自分の部屋にいれば、だれでも快適でしょう。しかし、もしそれが嫌いな人の部屋であれば、不快に感じるでしょう。快適であるという事は、その星の肯定的性質がよく出るという事になります。逆に不快であると、否定的性質が出てくるという事になります。木星は知識や幸運をあらわす星ですから、自室にいれば、そのようなよい質が、よく放射されるのです。火星の場合ですと、快適な場合には積極的なエネルギーとなったり、不快な場合には、否定的な攻撃性や摩擦となったりします。
また、この星がチャンドラチャートで、第何室に位置するのかということでも当然その影響が変わります。個人のチャートの場合には、各人で月の位置が違ってきますから、この点から見てゴチャの影響に違いが出てくるのです。
注1)国際本部から個人当てに毎月送られてくるヤギャをおこなうための吉日情報。ヤギャをおこなった方には、自動的に送られている。欲しい方は、ジョーティシュ係りまで。