ジョーティシュの予測が当たらないということを。たまに耳にします。それが事実なら、その方の正確な誕生情報をもとにし、古代のヴェーダに基づきなされた予測が、なぜ当たらなかったのでしょうか? これまでは、なぜ当たるのかということを見てきましたが、今回は、当たって当然のジョーティシュが当たらないのはなぜなのか? その原因を考察してみましょう。
まず誕生時間は正確か? という点が考えられます。ジョーティシュの場合ですと、ご存じのように、時間が違えば、同じ日でも誕生星座が変わります。もしその人の上昇星座の角度がぎりぎりのところであったりしますと、数分の違いで星座が変わり、分析が全く変わってしまうということがあり得ます。少し計算してみましょう(計算が不得意の方は飛ばして結構です)。地球は一日で一回転しますので、東の空に見える星座は、二十四時間で一回りします。つまり、十二星座で二十四時間ですから、一つの星座は二時間です。角度で表すと、三六〇度を十二で割って、三十度(一星座分)ですから、これを二時間つまり一二〇分で移動するということは、星座が一度動くのに約四分間となります。
これは、もし上昇星座が獅子座の二八度になっていた場合ですと、真の誕生時間が、もし八分以上後であれば、乙女座の生まれになってしまうということです。
この場合は、室も全てずれてしまいますので、当たらないのは当然です。誕生時間選定を受けて、もう一度正確に誕生時間を設定する必要があるでしょう。
また、『性格などは良く当たっているが、出来事が起こるタイミングがずれている』という場合もあります。この場合では、上昇星座(ラグナ)がずれるほどではないが、ダーシャという星の影響を計るものがずれている、ということが考えられます。この場合も誕生時間が多少違っていると起こります。一分の違いで、数日のズレが生じます。
次に考えられるのは、ある特定のゴチャの組み合わせによる影響が、かなり強く出る場合が考えられます。ゴチャとはその時の星の位置からの影響ですが、コンサルテーションでは、主に土星、木星、ラーフ、そしてケートゥといった、ゆっくりと動いて行く星のゴチャの影響に関してコメントされています。しかし、その他の星のゴチャも勿論影響を放っているわけです。通常はそれほど大きなものでないということで、限られた時間内ではコメントされないのですが、ある位置になったときには大きく影響を与えることがあるわけです。時間としては短いものですから、その影響が、それほど長期間続くというものではないのですが、当人としては、『あれ、こんなこと言われていなかった?』と思われるかも知れません。